とりとめのない話

　とりとめのないっていつものことじゃないかと思るが、今日もまたそんな感じで書いていこうかなんて。

　まず、「コロナ脳」について。「コロナ脳」がまず、予測変換にでてくることに驚く。で、嫌な世の中だなと思う。「コロナ脳」批判をしようとは思わない。まず、それが何を指しているのかもよくわからないのだから。わかっているのは蔑称ということ。たしかに、こういうのはやめてほしいということがないわけでもない。マスクをしない人に向けた厳しい視線など。でも、そんな自分も自覚がないだけで立派なコロナ脳だったりするのかもしれない。よくわからない。

　ところで、ぼくは丸山眞男が苦手だ。なぜか？戦前の日本人を馬鹿にしたような物言いが苦手なのだ。亜インテリとそれに騙される国民図式で、日本社会をみているようなところが苦手だった。

　それでコロナ禍でも結局同じような話を繰り返しているのではないかと。ワイドショーコメンテーターが亜インテリでそれにだまされるコロナ脳たち。そんなことを指摘して何になるのか？こういう図式で日本社会をみることにどんな意味があるのか？よくわからない。

　しかし、いくつか書き残しておこうと思う。

　それは俺ガイルの録画視聴の息抜きにテレビを見ているときのことだった。深夜の民放討論番組で現役の政治家の発言。緊急事態宣言が遅れた理由について。国民がパニックを起こして、大変なことにならないように慎重になったという話。なるほど政治家はそういうことを考えていたのかと。コロナ対策の中でこの手の大衆心理操作のようなものがどのくらい重要視されているのか、そこが気になった。この時の政治家の発言には国民を馬鹿にしたような印象は受けなかったので、その点についてはそれほど気にならなかった。

　槍玉によくあげられるワイドショーを見ていないので断言はできないのだけれど、そのワイドショーでPCCR検査の大幅拡大あるいは全数検査のようなものが主張されているのだとしたら、それがそれほど問題であるかは甚だ疑問。実際日本はそうはなっていないのだから、これからそうなるという感じでもないのだし。この手の批判は本当によくわからない。無駄な検査をふやすことに対する批判？？でもそうなっていないから、今の日本は検査のやりすぎによる医療崩壊をまぬがれているのではないのか？まあ、よくわからない。結局、コロナ脳呼ばわりをしてひとさまを馬鹿にしたいだけにしか見えないとかいうといろいろなひとに怒られそうだが、ぼくにはそう見える。きみたち、丸山眞男が好きそうだねって。

　悲観的な見通しを示す人。これはコロナ脳とよばれるひとたちだろうか？このひとたちはコロナと限らず、心のどこかで日本が大惨事になることを望んでいるように見える。でも、これは難しい問題だなと思える。オウム問題の嫌な感じに重なる。ちょっと自分はこの問題から逃げようと思う。はっきりとしたことは言いたくないのだな。逃げる。でも、これだけははっきりさせておこう。9.11にしても3.11にしても、あのような光景に生きている間に再び出会うのは勘弁してほしい。そういった意味ではぼくの祖母や祖父が戦争を忌避する気持ちもなんとなくだけれど、理解できる。ただ、戦争なんて二度とやりたくないという思いにひきずられるのも自分の世代くらいまでで、これから先の日本人も同じように考えなければいけないとは思わない。だって中国とか、どうなのるだろう・・・・

　とだらだらと書いていて思った。そういえば、寅さんもやっぱり駄目なんじゃないかと。丸山眞男と対極に位置しそうな寅さん。あの映画では妙に学者などを滑稽な存在に描く。それはそれとして、人生で大事なことをわかっていそうな大衆社会のヒーロー寅さんもやっぱり駄目なんじゃないか。コロナの時代の寅さんとか想像してみると、コロナ脳になっているのだろうか？よくわからない。寅さんは空気を読まないようで、実は空気をつくることに貢献しそうではあるところが苦手なのだな。こんなことを書いてはいるが山本七平の本を買ってきていまだに読んでいない・・・・

　香港問題

　また政治というものが嫌いになった。

　前にも書いたが民主主義のために命をかける活動家にひとはもっと自分の命を大事にしてほしいとおもっているし、自分なら民主主義のためなら死ねるとは考えない。けれど、このひとたちを応援したいとは思う。

　だって自分のおもったことを素直に言ったら逮捕されるなんてそもそもおかしいではないか。また、そういう自由な言論を許すと弱腰と批判されるので弾圧せざるをえないとするのが政治なのだとしたら、政治なんて本当につまらないものだなと思える。でも、つまらないものだと無視できないような状況が今の香港なのだろう。