まじめな話とそうでもない話
河野さんのパワハラ?動画を見た。
まじめな話からすると、背もたれに腕をかけたところまではいい。
でも、それだけじゃ足りないな。机の上に足を放り出さないと。右足を上にするか、下にするかはお任せするが、小物感がでないではないか。
悪役に徹するとなったら、細かい演出にも気を配るべきだ。
がきんちょのころ、お勉強のためやくざ映画を集中的に鑑賞していた時期があったが、だれが消されるのか、大体見当がつく。ぼくの観察眼が鋭いわけではなく、演出でだれが駄目なやくざであるかを見せてくれていたからだ。小物感がことば遣いや仕草からくみ取れるようにつくられているのだ。金子信雄はすごく参考になると思う。(男子校でのコミュニケーションに困っていたので、実際かなり真剣に見た。ただし、おおきな成果をえられた記憶はない。すでに時代遅れの感覚だったのかも。でも、蔦屋なんかにいくと目立つところに置いてあったような。)
余談めくが、ナベツネさんはこういう側面をちゃんとこなせる人だと思う。
消されちゃうほうのやくざの模倣では駄目なのか。それなら、高倉健や菅原文太?でも、それだと声のトーンが問題だ。目つきはあの感じでもいいかもしれない。
とえらそーに書いたが、ぼくはやくざ映画をおもしろいと思ったことがないので、的外れな話をしているかもしれない。
それとも、ぼくの感覚が古いのかも?令和のパワハラは『半沢直樹』シリーズなのだろうか?見たことがないので知らない。
ふまじめな話。大きな声を出して、人を動かすコミュニケーションになぜ行き着くのか?悪役というか、嫌われ役を買って出る人が必要ない環境をつくるのって難しいことなのだろうか。なんとなくそういう仕事のやり方が定着し、物事がすすむ環境になっているということだろう。
あと、「なにいっているのか、全然、わかりませーん」とか、「そんな大きな声出さなくても聞こえてまーす」とか言い返しちゃえばいいのに。まあ、それが言えたら苦労しないということなのだろうか。なお、言い返す際の声のトーンは相手を小ばかにした感じは×。大まじめに言い返さないといけない。
大事なことを書き忘れた。
この動画で見れるものはパワハラなのか?ひとりの人間が大きな声出して、何かを訴えているだけの動画なのか?
ぼくにはわからない。
第一にぼくは「パワハラ」というものがどういうものを指すのか、正確には知らない。
第二に話している方と話を聞いている方の実質的な力関係が政治の素人であるぼくにはわからない。ただ、こんな動画がありますと情報を流すのではなく、注釈があれば親切だなと思った。
このことに関連して、権力というものについての一般的な疑問。目に見えてわかりやすい権力者がこの世に存在して、その人が権力を振りかざすイメージは多分に誤解を含むように思う。この動画を見て、ぼくもそう思ったのだが、パワハラということばを連想してしまう、そのこと自体、十分に検討されるべき問題なのではないだろうか。権力は実際、そんなふうには存在していない、とぼくが思うのは、吉本ファンであるがゆえの陥穽かもしれない?