忘れないうちに書いておこう

タイトル通りの内容。

知らなんだ

 『ルックバック』という漫画が話題になっていたみたいだ。知らなかった。

 斎藤環さんのnoteのほうだけ読んでみた。

 というか、もう修正前のものは見れないのか。それで、そっちを確認してみようという気は起きなかった。

 そのnoteについての感想は特にない。というのは、そもそも無知だったので、とても勉強になった。

 

 無論、それは最終的には読みに依存することになろうが、あえて、ステロタイプな表現をすることでそこへの批評性をもたせることはできるはずで、というか、先日ツイッターで見た『小林さんちのメイドラゴン』評で、それに気づかせてもらったわけだが、難しい問題だ。

 

 もうひとつはステロタイプな理解を超えるものについて。ぼくにとっては吉本隆明の「造悪論」がそれにあたる。はっきりいっちゃうと意味がわからん。でも、なんだがいまだにひっかかっている。吉本のおもしろさを理解するのに欠かせない部分という感覚はある。そこをとっぱらうと糸井重里さんみたいな吉本理解に落ち着くのではないか。まあ、ぼくが糸井さんが苦手なだけか?苦手というほど関心もない。ただ、吉本が自身の読者をバッサリいく感じは傍目には怖い。

 なんだろうな。吉本にはやっぱり「なんだかおもしろくねえ」という漠とした何に向けられたかも判然としない正体不明の不全感があったように思う。若い頃の不遇みたいなひとことで片付けられないだろう。戦中からその感覚が彼にあったわけで、軍国青年でありながら、染まりきるわけもなく、曖昧で、そこが彼のおもしろさとは言えず。まあ、わからん。