忘れないうちに書いておこう

タイトル通りの内容。

今期のアニメ

 『Vivy-Flourite Eye's Song-』と『86』

 この2作品を倫理的には見ない。無論、いろいろな見方があっていいと思う。ただ、ぼくはそうしないというだけの話。人間ではないもの(人間ではないとされるものを含む)のほうがより人間らしくあり、その視点から現代社会のあり方に疑問を投げかけるようなものの見方はしないということ。具体的には、『Vivy-Flourite Eye's Song-』におけるAIであり、『86』における存在しないはずの第86区に住む人々である。

 『Vivy-Flourite Eye's Song-』の脚本が『リゼロ』の原作者らしいので、きっと上述したものの見方を異化するようななにかをぶっこんでくるような気がする。『リゼロ』でも古典的な人間観に基づいて、現代人のこころを揺さぶるような感動するシーンがいくつもあったが、エキドナなど魔女の存在、エルザ、彼女たちのように微妙にそこからずれている感じのものがあった。安心して肯定できる人間らしさからこぼれる側面、場合によっては忌避されるようなものも垣間見える。露悪趣味ともこれは違うわけで。まあ、そんな感じのことを期待している。

 『86』はどうなるだろう?まだ、ちょっとわからない。それにもしかしたら、こっちはもっとちがうところに作品の本質があるのかもしれないし、もうしばらくは見続けようと思う。

 

 この作品とは何の関係ないかもしれないが、ただ、安易な価値観の転倒みたいなことにはならないでほしい。ただ、ひとは生まれ、生き、無意味に死んでいく、から出発して、だからこそ生きることは尊いのだ、みたいな。もしかりに、このような転倒を試みるのであれば、転倒の理路、いや、そうはっきりとしたものではなくとも、描ききるだけの工夫がいるのではないだろうか。あまり、こういうことは言いたくないが、よきことに着地されるために雑な描写で済ませる作品がある。そこに着地させたいという思いは理解できるが、なんだか変なものを食わされた気分になる。(こんなことを書いてしまうのはぼくにもそのような感覚で自分の人生を見てしまうことがあるからで、でも、そこには嘘があるのではないか。嘘がいけないとは全く思わないが、それでも上手に嘘をつかなくてはいけない時がある。まさにその時なのでは?、と思う。)

 

 まあでも、ベタな展開になったとしても、それはそれで楽しい。

 

 『美少年探偵団』

 夢を実現させることで夢でなくなる的なオチを予想していたのだけれど、大きくはずしたのか?まあ、それはいいけれど、少年であることの意味とかはよくわからない。気になる。大人と少年の対比?それだとあまり関心は持てない。3話も楽しみ。

 

 『SSSS.DYNAZENON』

 前作『グリッドマン』みたいなオチになるのか?今のところはさっぱり見当もつかない。考察している人はいるのだろう。

 

 今期はあまり見ることが無さそうとか思いながら、毎度、なんだかんだ見ている。

 

 『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』

 話題になっているので見てみた。吉田さんはマッチングアプリがない時代のモテル男像なのかな?マッチングアプリの利用者ってあんまりいないのか。まあ、ぼくはこの辺の事情に全然明るくないので、さっぱりわからんのだが、モテル男なんてそうそういないことだけは知っている。魚住陸男とか吉田さんみたいな男はモテルかも。とはいえ、彼らのような考えをもつひとが希少というわけでは必ずしもなく、まあ、なんだ、この話はまた今度。

 作品の内容自体は3話時点ではよくわからない。登場人物にあまりにも重すぎる過去の影が見え隠れした段階でぼくは視聴を止めるかもしれない。この作品なら家出の原因の描写のされ方とかになるか。作風に対する批判とかではなく、これはぼくの趣味というか、人間観で、過去の出来事の積み重ねがある人の人格を構成するみたいな見方自体は否定しないが、そこに重きを置くのはどうにも苦手。見る側の心理としてそこからの脱却をみたいというものもない。まあ、ぼくはそんなふうには生きていないからなのだろう。人並みに?「恥の多い生涯」を現在進行形で送っているけれど、克服されるべき過去というようなものはぼくにはない。