忘れないうちに書いておこう

タイトル通りの内容。

秋アニメの感想

 『月とライカと吸血姫』

 最終回のイリナの演説はちょっと聞き取れなかった箇所あり。「ベリット国」?イリナの出身地だと思うけれど、批判ではなく、ここでイリナが共和国の論理に対してまた自らも国を背負って対峙した点はやや気になる。未読なので、ここは原作を読んだら、確認してみたいかも。

 それはひとまず置いておくとして、最終回まで見た感想としてはおもしろかった。レフではなくイリナが人類最初の宇宙飛行士という秘話が生かされていたと思う。若干、上記の内容に重なる。その秘話が社会を変えるみたいなお話は現実もそうであるといいなと思わなくもない。って、これが陰謀論的発想だよね…明かされた瞬間に陰謀論ではなくなるわけである。

 背景としての冷戦の描写についてはちょっとぼくにはわからないところがある。頭の中が火薬庫の人たちが作り出す平和について日本の世間的にはどうなのだろう。話は飛ぶが、このアニメを見ていて、あるひとつの出来事を思い出した。学生時代、ポーランド人の留学生がいた。その人によれば、おそらくその人の親世代(もっと上かも?)の感覚では、ナチスと同等か、それ以上に共産主義を嫌悪しているというお話だった。ぼくにそれほど共産主義への幻滅がないのはそれを経験していないからなのだろうと、そのとき思った。でも、不思議なことに露文といえば、プーシキンを読まないとだめと教えてくれたのはその人だったりするのだが…まあ、でも、プーシキンをひとに薦める、その感覚はまっとうなものな気がする。ただ、ぼくでは露文専攻ではなし、もっといえば、…まあ、いいや。思い出した出来事とは突然、プーシキンをすすめられたこと。

 全然関係ないけど、岸田さんもやっぱり『月とライカと吸血姫』を見ていたのか?

 

 『大正オトメ御伽話』

 自称ペシミストペシミストではないことはすぐに分かった。上条さんと同じだ。(当世風にいうなら、かれは「じぇいぺし」?)

 それはともかく、不思議なアニメだった。どう不思議だったかは時間があれば、もうすこしちゃんと書きたい。

 

 『白い砂のアクアトープ』

 監督のインタビューをネットで見れるという話を見かけたが、ぼくは特にそういうものを読もうとは思わない。意識的に避けているわけではなく、読むこともあるのだけど、それでも、作品の理解の補助としてみることはない。作者の理解の補助にはなるかも?

 前半のほうがぼくはおもしろかったが、最終回のくくるのことばはよかった。よくわからないまま、いわば、徒手空拳でやっていくしかないみたいな感じ。でも、それってやはり仕事の話に限定されないような。小学校に初登校の日、毎日、こんなところに行かなければならないと知ったときのあの感覚もおなじだと思う。というか、おぎゃーと産声を上げた瞬間、みんな、わけのわからん空間に投げ出されたということになるのではないだろうか。なので、なぜ自分がわけもわからんまま生きてこれたかという疑問に人はぶつかる。このこと踏まえているくくるは、まったくおバカさんではない。(独り相撲が得意で、はた迷惑なおバカさんだとは思う。)

 

 『色づく世界の明日から』12話

 13話まであるとは…発情して色が戻るということになるのだろうか。

 うーん。たしかに、発情するといろいろと問題にかたが付くかもしれない。しかし、孤独というのは実際には、そこからも始まるような始まらないような。

 

 秋アニメはベスト3は『月とライカと吸血姫』、『白い砂のアクアトープ』、『見える子ちゃん』