忘れないうちに書いておこう

タイトル通りの内容。

2020秋アニメ

 『神様になった日』

 毎週、楽しみにしていたアニメのひとつ。世界の終わりという前振りがあったが、そういう話ではなかったし、そういう話を期待して見ていた訳でもなかった。ネットでは様々な考察が飛び交っていた。それを読むのも結構楽しかったりはするが、ぼくは自分ではそういう考察はやらない。やらないというよりも、そもそもどこかその手の作品のその世界の種明かし的なものにあまり期待してはいけないという思い、というか思い込みがある。別に批判めいたことを言いたいのではなく、その種明かしの手際が見事なものであれば、拍手喝采するし、仮にそこまで見事なものでなくとも、面白かったと思うこともある。無論、面白くないこともあるにはあるが、その場合は途中で視聴を断念する。ただ、この作品はそういう意味ではその線から外れて、興味を持続できた。

 そのことに加え、興味を保てたのは前半のギャグ路線?があったからかもしれない。ちょっと元ネタ含めてわけの分からないところもあったりしたが、面白かった。世の中をなめたような態度が醸し出す雰囲気は嫌いじゃないぜという感じ。終盤のシリアス路線、特に結末はよかったと思う。終始統一感のある雰囲気を維持しなかった点は個人的にはすごく納得がいく。なんと言えばいいのか、適切なことばは見つからないが、ひとりの人間の中でも様々な面が共存するように傍から見れば、分裂しているようでも、ひとつの作品の在り方として、このような型もありうるのだろう、という気がしなくもない。

 また、結末についてご都合主義を排したのも、ぼくは好きだ。

 ※読み返していて、前述の「好きだ」ということばのチョイスは自分でも酷いと思った。なので、このまま残しておこう。では、どんなことばなら酷くないのか?ぼくにもわからんわけだが、笑顔になれるようなエンディングだったら、ぼくはきっとわけのわからんもやもやを感じただろう。ああいう終わり方が良かったというのも変だし、何といえばいいのか、やっぱりよくわからない。

 

 『蒼穹のファフナー

 再放送だったけれど、ぼくは2回目の視聴。1回目は掃除をしながら、BGM替わりに見ていたので、しっかり見たのは今回が初めてだった。1回目の時、日野弓子が娘の美和が空想のお友達とお話をしていることを心配するシーンに魅かれ、見続けることになった。もう少し時間をとって感想を書きたいと思っていたが、それは1期を見てからにしようと思う。というよりもちゃんと1期から見れば、よかった。「あなたはそこにいますか?」ってなんなのか、未だにわかっていなかったりするのだ。2期のOPで出てくるラジオからその声が聞こえてきたのだろうか?もしそうなら、ホラーだ。とても面白そう。

 それはともかく、この作品に出てくるひとたちの自分たちにできることをやる態度、そして、その態度からは当然、可能な未来の選択へ至るという理路はとてもよく理解できるし、見習いたくもある。ただ、彼ら(すべての作中の登場人物)を取り巻く環境は過酷でその結果、死に至ることもある。いや、作中と限らず現実もそういう側面はあるのだと思う。それでも、作中のような死とは違うのか?

 そして、平和を求めて戦いを選択するという態度も数ある中のひとつの現実なのだ、とぼくには見える。ぼくがイラク戦争当時、日本のブッシュジュニア批判にどこか違和感があったのはこの点で、でも、もうそういうことにも関心がなくなって久しい。(ぼくが戦うことを選択することがないのはそういう状況に置かれていないというだけの話だ。なので、戦う選択をしたひとを批判しようとは思わない。そして、これまで生きてきた中でそのような状況に置かれることなく過ごすことができたのは先人の払った犠牲があったからということもあるのだろうし、偶然、幸運という要素も大きかったのではないか、とつくづく感じる。そんなぼくは他者からは「平和ボケ」に映るかもしれない。それも仕方ない。その通りなところがある。ただ、「平和ボケ」ということばは好きじゃないな。だから、ぼくはそのことばは使わない。)

 

 2021冬アニメは『進撃の巨人』、『リゼロ』、『のんのんびより』、『ゆるキャン△』は見ようかなと思う。

 

 年の瀬なので、2020アニメについての個人的総括。『俺ガイル』、『イエスタデイをうたって』、『安達としまむら』が好きだった。『俺ガイル』は1期よりも2期、2期よりも3期とどんどん興味が増した。『イエスタデイをうたって』は陸生の声がいいと思った。『安達としまむら』は最近たくさん感想を書いたので、今日は書かない。2期が楽しみ。原作の感想は読みながら、気が向いたときに書こうと思う。

 

 コロナ禍ではあったが、アニメを楽しく見ることのできた1年だった。来年もアニメを楽しみながら、過ごしたい。

 正月は散歩と読書。冷たい空気の中の散歩は気持ちいい。