忘れないうちに書いておこう

タイトル通りの内容。

すこし頭を整理してみた

 『時光代理人』について

 主人公、トキが依頼人の人格に入り込む描写について

 先日ごちゃごちゃ書いた。

 咄嗟にとってしまった不可解な言動の記憶と人生の分岐点にズレがあるというのは当然といえば当然かも。

 人生の分岐手には自分で制御可能なものと不可能なものがある。不可能なものに介入の余地はない。作中では自然災害が不可能なものに該当する。

 今後の展開を見ないとわからないけれど、現時点でも、たぶん、そういう次元で可能/不可能視点から描いているわけではなさそう。容易にはつかみがたいなにか。本作に即していえば、依頼人が告白していようが、いまいが、結果に変わりはなかった。自然災害があっても、なくても、同じように結果には変わりはなかった。まずはじめにこの達観があり、それでもあの時、話しておけば…こういう感じか。こう解釈すると国民の記憶を描こうとする作品ではないと言える。

 後悔ということばを使わずに違和感ということばで記述してみようとおもったけれど、うまくいかないもんだ。同じような理由で諦観ではなく達観ということばをつかってみた。