忘れないうちに書いておこう

タイトル通りの内容。

8話の感想といよりも8話までの感想

 初期に設定されていたキャラクター性が剥がれ落ちていく過程

 

 その過程を見ている。これは当初スクールカーストについて描こうと考えたためそうなったのか?主人公である比企谷でいえばスクールカースト下位所属陰キャ、天邪鬼。スクールカースト上位所属空気は読めるが勉強はあまりできない普通の子、由比ヶ浜スクールカーストの所属不明、孤高のクールビューティー雪ノ下雪乃。こういう感じの設定があったように思うが、このひとたちの関係性を通して描かれる内面がわかってくるにつれ、その当初の設定が意味を失ってくる、と同時にぼくは興味を持ったということか。人間をちょっと仔細に見てみると外見含めた人間性なんて実に表面的なことで、一皮むけば、ひとに分かってもらえないような悩みをぐちぐち抱えているとか書くとまた少し違うか。

 まあ、なぜこんなことを書いているのかと言えば、以前、様々な登場人物の様々なる孤独を楽しむ物語であると理解したとか書きながら、なんか違うなという気がしていたため、性懲りもなく別の言い方を探していただけ、といえば、それだけの話。

 ただ、これは商業的なメディアにおけるキャラクター性に対する批評的な意味合いになっているといいなという多少の願望はある。わたしが少々遊んでいるゲームでやたらキャラがどうのと躍起になっているプレイヤーを見るとなんとも言えぬ気持ちなるし、それをあてにしたガチャ商法もなんだかなあという・・・・そんなにキャラ付けのようなものが大事なの?

 自分はそれほど熱心な読者ではなかったが、『ドラゴンボール』について自分の興味があるとすれば、たいして魅力的なキャラクターもいないのに毎週ジャンプでなぜか読んでいたなという点。多くの人が考えている以上にキャラ付けと面白さにそれほど関係がないように思える。ぼくがエヴァが苦手な点は実はこの辺だったのかもしれない。

 

 8話に限定した感想

 ぼくの目がほぼ陽乃に重なっていたのだなということが分かった。

 重症なのは由比ヶ浜結衣だよねという。3人の関係性で一番大人な立ち位置にいなければならない。貧乏くじを引かされたという。

 でも、これは結末を考慮した結果なのか?自分が逆算して勝手にそう思っているだけであってほしい。これは続きを見てみないことにはわからない。

 それと関連して由比ヶ浜にほかの2人に対してより興味がわいたのか?それはない。相変わらず、共感は誰にもできない。でも面白い。しかし、以前はだれにも好意は感じないと思っていたけれど、それは違った。けっこう、どの登場人物のことも好きになっていた。人間が好きということとは違うだろうな。