忘れないうちに書いておこう

タイトル通りの内容。

友愛の物語

 『灰羽連盟』(アニメ)から感じたのは友愛だった。様々な設定に対して明確な答えを与えないことによって、程よい余韻を残してくれている。見ている方の楽しみの一つは考察という部分があるだろう。そんな考察をいろいろとすっ飛ばして見たとき、最後にレキがラッカの友愛によって救われたかのように見えたのがなんとも心地よい終わり方であった。

 どのような集団の中のあっても1対1の関係性から生まれる友愛はひとの生きる力になるというはっきりとしない確信が持てた。誰かに対する嫉妬心はおろか、場合によっては誰かの不幸すらも望めてしまう人間の心、あるいは人間の心をすりつぶしてしまうような共同体の倫理といったものに対抗できるものがあるとすれば友愛なのだろうか。

 ともかく、このアニメはかなり面白かったし、初めて見たのは4,5年前になると思うけれど、未だに心に残るアニメである。