忘れないうちに書いておこう

タイトル通りの内容。

夏アニメ メモ おもに『ルミナスウィッチーズ』について

 『ルミナスウィッチーズ』10話 故郷の空

 おもしろかった。泣いてしまった、といえば、ちょい大げさだけど、それに近いものがあった。ただし、人の優しさ、温かみに触れて流れたそれではない。ひとことでいうなら孤独に触れたということになるだろうか。

 

 本作を分類するなら、一般的には、アイドルアニメというになるのだろうか。このジャンルについては、それほど知悉しているわけでもなく、むしろ素人である。作風としては『けいおん!』に近い気もする。部活ものであるようで、それほど熱血描写に力を入れているわけでもなく、戦中という設定もあり、戦後の焼け野原的描写もありはするが、ゆるーい感じの温かみのあるエピソードが続く。

 しかし、すこし異質な要素が紛れ込んでいる。つーか、日本のアニメの「日常系」はどれもゆるふわのひとことで片付くほど単純なものではないのだ。

 また、脱線しかけた。

 本作の異質な要素とは主人公のジニーだ。今期アニメの「変な女(の子)」大賞があったら、間違いなくジニーだろう?

 なにから書き始めればいいか。

 行動も発言も変。モフィーという使い魔と一緒にいるのだが、ずっとそのモフィーを故郷に返し、仲間と生活することを望んでいる。その結果、自分から魔法力が失われてもいいようだ。利他とか、自己犠牲の匂いはしない。彼女はおそらく孤独というものを理解しているのだ。モフィーを仲間のもとに返したいという思いは、たぶん、その孤独への理解からくる。

 思い返してみると、彼女はなぜ一人で空に向かって歌っていたのだろう。どこかで、だれかが自分の歌声に気づいてくれたらみたいな思いがありはしなかったか?

 10話を見て以降、ぼくはそんな感じに解釈している。

 で、もうすこし余計なことを述べると、彼女の歌声にはその孤独な力がこもっている。それで、逆説的にひとのこころにひびくのではなかろうか。なので、孤独を知る彼女の声はいのりに届いた?

 変な女の解説は終わり。

 あー、あと、ジニーの人物掘り下げ回なかったのが、逆にうまくいっていると思う。家族の影がない。というか、この子はもしかしたら、ずっとひとりで空に向かって歌っているような子だったんじゃないか?

 人間のもつ優しさに触れ、そこに癒しを感じるようなことはなかった。彼女の孤独に触れ、そこに人間を感じた…気がする。

 ぼくはあまり詳しくないのだけど、声優さんの歌声もよかったということだろう。関係ないけど、エリーの歌う『故郷の空』もよかったですな。

 

 とりあえず、終盤の予想は大きく外したけど、手前勝手に盛り上がっている。

 

 『よう実』最新話11話?話題になっているみたい?おもしろかった。

 龍園について

 彼も、また、凡庸なのか?どーなのだろ。

 ただ、彼は口では暴力至上主義を唱えているようで、その実、かなり頭脳派のように見える。いろいろと察しもいいし。綾小路が規格外だから、龍園の頭脳派の側面もかすむのだろう。

 

 話題性では『リコリコ』が頭ひとつ抜けていたようだが、今期は終盤にかけて、どの作品も尻上がりにおもしろくなっていた気がする。豊作だったのかも。

 しかし、『リコリコ』人気が広がっていったのはいいニュースなのでは、と思う。オリジナルアニメであったことを含め。

 といい加減なまとめ風なことを書いてみた。