もうひとつの問題など
秘密な嘘は美しいというお話を先日、書いたが、その時、想起していたことがある。秘密の真実もまた美しいのか?
陰謀論めいたお話方向にはもっていきたいくない。
とすると、他者からの評価、承認を拒否するような内心に存在しえるようなものだろうか。自分ではないだれかになにかを認めてもらいたいという願望からもっとも遠くにはなれた極北。
とイメージしてみた。美しいのだろうか?
ぼくには真実よりも嘘のほうが魅力的に映ずる。
よくわからないのでほっておこう。
その他に気になったこと
①若者論
前にもなんか書いた記憶がある。倍速視聴に関する話題だったか。
さっき見かけたのは、若者は考察を好み、批評を避けるだったか。
なんとなく、そういう傾向があるということか。ぼくにはこういうお話の真偽はわからない。ただ、ぼくはひとさまのアニメの感想を読むことを趣味とし、けっこうたくさんの文章に触れた実感としては違う印象をもつ。
考察という場合、解釈から始まり、時に予想を含む。それは本人がどう呼称するかによるだけで、批評といっても差し支えないとぼくは思うが…
なんだろう。もしかして、ぼくの認識がおかしいのか?
批評とは一般的には批判を指すのだろうか?だとすれば、その認識には違和感がある。解釈の結果、批判に至ることはありうるが、まずは解釈が先立つはずだ。必ずしも、批判が必要とは思えない。
ゼロ年代批評というものに一切、触れていないので、今風のことばでいうとぼくが未アップデートなのかもだ。そういうことにしておこう。
あ、すこし脱線。そのゼロ年代批評とは具体的にはどんなものを指すのだろう。検索してみたが、よくわからん。例えば、柄谷行人、加藤典洋、福田和也は批評を続けていたと思うが、それらは含まれないのか。あるいは、坪内祐三。含むのなら、2000年以降の著作でも加藤典洋、坪内祐三はちょこちょこ読んでいたので、ぼくはゼロ年代批評を読んでいたことになる。『倫理21』は読んだかも。調べたら、2003だった。他者を手段ではなく、目的とせよという主旨ではあったが、学生時代の友達は親を手段に使っているためなんたらといった内容にカチーンときて、その後、その本をどうしたかは忘れた。図星だったが、それにしたってひどいことを言うな、と。このことも、一旦、ほっておこう。
何の話をしていたのだっけ。
とりあえず、今の若い人は批判を避けるという言明の妥当性か。
そうでもないと思う。ぼくの見るアニメ感想にも作品そのものやメディアミックスによって損なわれる作品の美点についてなどなど、実に率直に傾聴に値する意見をたくさん読んできた。また、そこから多くの影響をぼくは受けたと思う。で、それらの文章はどれもこれもおもしろいのだ。が、若者にへつらっていると彼らに思われるのは嫌なので、あまりそのことを日記には書かないだけだ。
だいたい批判する以上は解釈もちゃんとやっていると印象だ。
違和感ならむしろ、別のところにある。以前にも書いたが、おもしろい文章を書いているのに、彼らの中には自分の文章が「批評」になっていないと考えている人もいるらしく、「批評」を書きたいみたいなことを述べているのだ。そこへの違和感。自分の書きたいように書けばいいのに、と。
そこで想像したのが、ゼロ年代批評にはなにか作法のようなものがあったりするのか?と。そういうのも気にしなければ…というわけにはいかないのだろうか。
別の論点としては今の若者は批判精神が足りない!みたいなことを言う人はぼくが若いころにもいたような気がする。その時、あなた方が攻撃的なだけですよ…と思った。そーゆーことではなかろうか?
②こどものマスク着用を推奨する人はこどものことを考えていないのか?
こどもにとって長時間のマスク着用は弊害はありそうとぼくも思う。
しかし、隔離政策を維持する限りにおいて、マスクの着用が推奨されるのは仕方なかったと思う。
①マスク着用による弊害
②マスクなしで感染が増大するリスク→休園、休校→こどもたちの居場所喪失+親の在宅が必要となり、社会機能低下
隔離が感染症対策の要とすれば、②の事態を避けたかったということでは?なので、マスク着用を推奨していた人たちがこどものことを考えてなかったとは思えない。
ネット議論の難しさか?倫理的な批判合戦に発展する傾向。ぼくはこういう議論は苦手だ。
それに、この問題はコロナ禍におけるエッセンシャルワーカー問題に重なる部分がある。この議論は背景に格差問題があって、サンデル先生も白々しいことを言っていた。言及するだけでも、尊敬はするけど。
とりあえず、マスクよりも先に隔離政策をやめないと順番がおかしいと思う。マスクを外しました→休園、休校になりました、では意味がない。さらに、マスクと違って隔離は法的根拠があってやってるのだし、政治の出番と思うが、この感覚が間違っているのかもだし、よくわからん、となる。それに、当初、自覚症状がなくても、突然、肺炎になると報道されていたので、隔離+治療政策は説得的と感じた。
賛否はあるだろうけど、ジョンソンさんはそこで政治の役割を果たしたように見えた。