忘れないうちに書いておこう

タイトル通りの内容。

今期のアニメの感想をひとつ、ふたつ

 今期のアニメも面白かった。

 

 『裏世界ピクニック』

 1話の終わりの「この変な女」発言でピンときた。めずらしく予感は的中し、ぼくの好きな作品だった。2期も楽しみ。あるのだろうか?

 細々とした感想はもう一度全部見直してから、書こう。

 ひとつだけ今書くとしたら、この作品の孤独の形が好きかも。紙越空魚のこんなことを言ってもだれとも共有できそうにないところは黙っていようって感じの孤独。他者への依存を拒む姿勢。鳥子もそんなふうに見ていたけれど、最終回の最後の声に出して話していた内容から察するに、すこし違うか。ふたりとも好きだった。ともかく、そんな空魚でも楽しく生きている、いいアニメだった。孤独なんて解決を必要するようものではなく、悲観するようなものでもない。それがあっても楽しいことなんていくらでもあるって感じか。

 

 『無職転生 異世界に行ったら本気出す』

 ぼくの趣味にあう作品ではなかった。しかし、すごく面白かった。主人公だけを比較すれば、『リゼロ』のスバルよりもルーデウス・グレイラットのほうが好きかもだ。どこらへんが好きか?公明正大な感じ?ちょっと判然としないけれど、ひとまずはそんなふうに考えている。異世界における自分の母と父の愛人への態度からそう見た。そして、その公明正大は前世?現世?から引き継いでいるのだろう。その公明正大ゆえ現世ではあのように帰結した。

 で、判然としないとはその公明正大について。どことなく合理性がちらつく。サンデル先生に聞いてみたい。公明正大と合理性の関係性について。で、その合理性がちらつくと不思議なことに他者の憎悪を呼び覚ます感じ。その憎悪に似た感情はぼくにもあって、この作品がすごく好きとは言えない。視聴者の中でこの作品が苦手というひとにも少し聞いてみたい。もしかしてルーデンスの合理性に嫌なものを感じませんでした?と。作品の中ではそれ以外にも露悪的な要素を入れているので、その部分が見えにくくなっているような気もするが、まあ、よくわからない。

 現実の政治の話を引き合いには出したくないが、大阪都構想の否決もぼくにはそのように見えた。もっとも維新という政党に対する意思表示でもあったのだろう。まあ、維新については大阪に住んでいるわけではないため、感覚的にわからないところあるので、この話を続けるのは止そう。

 別の話も思いついたが、これまた穏当な話題でもない。ワクチン戦略について感じる合理性。社会システムとしてのワクチン戦略って言えばいいのか?合理性を突き詰めていくとなんだか怖いなという感覚。

 あるいは『PSYCHO-PASS』の世界にある合理性も同種のものかも。合理性を究めるとなぜその世界はディストピアに映るのだろうか?

 書いていて思った。この種の合理性に対するには感覚的にやってもだめかも。

 ただ、『無職転生 異世界に行ったら本気出す』という作品の中心にはルーデウスの公明正大あるいは合理性がある感じはする。それは面白いものであると同時に恐怖や憎悪の対象でもある。原作が完結しているのかは知らないが、きっと現世とは違う道を歩むのだろう。

 まあ以前なら意図的に避けたであろう作品だった。だからとびとびで見ていたのだが、すこし後悔している。

 

 『のんのんびより のんすとっぷ』と『ゆるキャン△』の感想はまた後日。

 『進撃の巨人』についてはもう書きたいことは書いてしまった気がする。なので書かない。