忘れないうちに書いておこう

タイトル通りの内容。

島尾敏雄の戦中体験

 吉本の高等学校での出来事を「茶番」と書いてすこし気になっていた。吉本自身がどう書いていたのか、正確に覚えておらず、私の印象で「茶番」と解釈していただけかもしれない。こっそり別の言葉に置き換えてしまおうとも思ったけど、1年後読み返した時の反省材料にもなると思い、そのままにしておくことにした。歳を重ねても、どうしようもないくらい自分は軽率なところがあると。

 なぜ「茶番」に引っかかったのかといえば、島尾敏雄の戦中体験に関係ある。島尾の体験を「茶番」ということは私にはできない。

 『進撃の巨人』についてあれこれ感想なんかを眺めていると「リアルな戦争描写」がどうのといったことを見かけるのだけど、リアルか、どうかは作品内でその条件を満たしていればよいのか、それとも、現実の戦争のイメージがその人の頭の中にあってそれと近似しているほどリアルということなのか、そこらへんが判然としないことが多い。

 『うる星やつら』の「ちゅどーん」描写が現実にはありえないから、けしからんとは私は思わない。「ちゅどーん」も高橋留美子の作品世界ではリアルであると自分は感じる。『進撃の巨人』における戦争というのが、島の外にも他の国家があり、その国家間の争いを指すのだとすると、リアルな描写とは難しい問題だろうと思う。はっきり言ってしまえば、私はそういう部分を気にして読んでなかった。エルヴィン団長のやや変質的妄念に魅かれて見ていたから・・・

 タイトルからだいぶ離れてしまったけど、島尾敏雄についてはもう少しちゃんと書いてみたい。疲れそうなので、今日は書くのをやめてしまった。